第11分科会「意見の表明とキャンセル・カルチャー~よりよい共存社会の実現のため~」の紹介です!

第11分科会「意見の表明とキャンセル・カルチャー~よりよい共存社会の実現のため~」を担当している憲法委員会です。

 

 近年、インターネットとソーシャルメディアの急速な普及により、私たちは情報発信の手段を多様化させ、また大量の情報を受信することが容易になりました。この変化は、個人が意見を自由に表明し、広範囲にわたって共有できるという利点をもたらした一方で、SNS誹謗中傷被害の増加、デマ情報の拡散、プライバシーの侵害など、ソーシャルメディア上の表現が社会に及ぼす負の側面も浮き彫りになっています。

 

 そして、最近ではSNSを中心に「キャンセル・カルチャー」と呼ばれる現象が注目を集めています。人気バンド「Mrs. GREEN APPLE」のミュージックビデオが炎上した問題は記憶に新しいかと思います。

 

「キャンセル・カルチャー」は、「ある人について差別的傾向や不適切な言動があった事実などを指摘し、その職や社会的信用をはく奪するよう働きかけること」と説明されますが、表現の自由を事実上抑制しようとしたりする側面と、キャンセルを呼びかける側の表現の自由との間で、まだまだ法的には整理されていない分野であると言えます。

 

そこで、本分科会では、武蔵野美術大学の志田陽子教授をお招きし、「キャンセル・カルチャー」を正面から捉え、学び議論していきたいと考えています。

 

多くのみなさんのご参加をお待ちしています。